あずき色
【本物の赤備えの「赤」を目指して】
『機動戦士ガンダム』の中で、シャアだけが(設定によってはジョニー・ライデンもいるようですが)、機体色を「赤」にしていますが、これって戦国時代の「赤備え」からきていると、個人的には勝手に思っています。
たとえば、アメリカの大統領が演説をするときの「ネクタイ」の色。実は、これはメッセージが色に反映されています。
強気やイケイケの時は「赤」、お悔みや相手を気遣う時は「青」が有名です。
オバマ(obama)大統領 就任式 就任演説 日本語字幕(1/3)
「色」はメッセージ性が強く出るもので、「風の谷のナウシカ」で、王蟲(オーム)が怒ると、体が「青」から攻撃色の「赤」に変わるのと同じですね。また、小林克也さんのファンキーフライデーのステッカーにも情熱の赤があります
「赤」は「血」と同じ色ですから、何かを呼び覚ますのでしょうか。
本物の赤備えの「赤」を目指して塗装をします
①「赤備え」を日本史上で初めて行なったのは、武田信玄軍団の飯富虎昌、その弟である山県昌景、その他には小幡信貞、浅利信種で、武田家が後に滅亡してからは、旧武田軍団を手に入れた徳川家康が、井伊直政に「武田の赤備え」を与え「井伊の赤備え」となった。また、大阪の陣での真田信繁。
②武田家伝統の赤備えを、古い武具で調達した浪人兵をもって編成した、真田信繁率いる隊は、大阪夏の陣の天王寺口の戦いで、徳川家康本陣を攻撃し、三方ヶ原の戦い以来と言われる、家康本陣の突き崩しを成し遂げ、「薩摩旧記」(九州・島津家)に「真田日本一の兵、古よりの物語にもこれなき由」と賞賛される活躍を見せた。
③大坂の役の時に、徳川家康がきらびやかな井伊直孝(直政の子)の隊を見て、平和な時代で堕ちた「赤備え」を嘆いた。しかし、その隊の中で、使い古された具足を身に付けている者達を発見し「あの者らは甲州からの家臣団であろう」と言い、「あれこそが、本来の赤備えだ」と言った。また、敵方の真田信繁隊の黒光りした使い古された具足の「赤備え」を、味方が嘲笑った際にも「あれこそが、本来の赤備えだ」と叱ったとも、言われています。
足です。スジ彫りは見える方だけやりました。
脛(スネ)です。足と同様にスジ彫りは見える方だけやりました。
腰です。これだけでは、胸騒ぎは起きませんが・・・
手首と手です。
バックパックです。
色は、「ワインレッド」をベースに、「赤」、「蛍光ピンク」を少量加えました。
「赤備え」は2種類あり、朱と紅の漆(うるし)で、徳川家康が三方ヶ原の戦いで、脱糞をしながら逃げた時に覚えていたのが、山県昌景隊「黒光りの紅」ではなかったかと思います。とりあえず、「黒光りの紅」っぽくは、なりましたか・・・
<編集後記>
本日も、ご覧いただきまして、ありがとうございました。
最後に、Stand Alone/森麻季 NHK スペシャルドラマ「坂の上の雲」より で、今回の東北地方太平洋沖地震や、過去の事件・事故・戦争などで犠牲となられた、すべての方々、先人のことを想い、心に刻んでおきたいと思います。