開成町「あじさい祭」にチョッと行ってきました。
さて、6月に書きあげるはずの記事なのですが、少しでも涼しい気分になれればと思いまとめてみました。先月6月8日から16日まで、開成町では開成あじさい祭が開催されていました。仕事が早めに終わったので(サボった訳じゃないですよ)、平日の少し雨模様の中をぬってチョッと寄ってみました。案内所を兼ねた駐車場に車を停めて500円を払い、職員の方から案内パンフレットを頂いて、どちらの方角に向かえばよいか情報を仕入れて、2時の方角に歩くこと数分で、あじさいの里入口にある「あじさいアーチ」に到着です。
案内パンフレットを見ながらアーチをくぐりどんどん進むと、舗装をされた3m幅ほどの田んぼのあぜ道が、京都や平安京のような碁盤の目になっており、その道の両側にズラーッとキレイな色とりどりのあじさいが並んでいました。
あじさい(紫陽花)の語源は、「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われていますがハッキリしていません。また、花の色がよく変わることから「七変化」「八仙花」とも呼ばれたりもするそうです。
アジサイは土壌のpH(酸性度)によって花の色が変わり、一般に「酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」になると言われています。
少し眼を上げれば小高い山並みに回りを囲まれ、なんともいえない癒される気分を味わえます。
視界を遮る無機質なビルやマンションがなく、山間いまで見渡せる景色と規則正しく並んだ田んぼの稲が織りなすハーモニーは、「景色の宝石箱やぁ~!」と彦摩呂調に叫びたくなります。さらに、手作り感溢れる看板は、嫌味を感じさせない穏やかな気持ちにしてくれます。
所々に会場図の看板が立ててありますので、現在位置を把握しながら進むことが出来ます。女性と子どもたちに配慮をした心づかいがありがたいですね。
今年の田植えは、5月になってもなかなか気温が上がらず、それでいて梅雨入りをしてからは、雨がなかなか降らない日が続いたりと、農家の方が嘆いておられましたが、こうして田んぼに苗が並ぶとひと安心ですね。ちなみに、「あじさいの里」の面積は17haあり、約5000株のアジサイが、田園風景を彩るように並んでいます。そして、用水路にはきれいな水がゆったりと流れ、田園風景を一層引き立てていました。近くには、アサヒビールの神奈川工場があるのも頷けます。
アジサイと景色を楽しみながら歩いていると、思ったよりも歩いているもので、あっという間に「あじさい公園」に到着しました。ここはメイン会場にもなっているので、いろいろな地元の物産を販売していたり、祭りの期間中は「県西地域高校生の部活動発表」「寸劇」「園児による合唱」「猿まわし大道芸」「子ども太鼓」などなど、変化に富んだ発表やパフォーマンスが繰り広げられます。ただし、土・日・祝日は大型観光バスが、大挙押し寄せて大変な賑わいとなるそうです。ぜひ、来年は梅雨の晴れ間の平日に、ゆっくりと「開成町あじさい祭」を楽しんでみてください。
さて、少しは涼しい気分と目の保養が出来ましたでしょうか。今の時期から思えば、梅雨のほうがまだましで良かったなんて思ったりしても、梅雨の時はジメジメするから早く夏になっちゃえばいいのにぃ、なんて無責任なことを考えていた訳で、こんな事を考えるのは人間だけなんでしょうね。そんな人間は、不思議と花を見ると何となく豊かな気分になれるような気がします。