熱中症になってしまった時の対処方法
前回に引き続き、熱中症について調べました。
どうして熱中症について調べたかと言うと、先日、小田原こどもの森公園「わんぱくらんど」に出掛けた時に、5歳の息子が着いていきなり、大型遊具を走り回りながら20分ほど遊んだ後「お腹が痛い」とベンチに座り、みるみる顔から血の気が失せ、唇に色がなくなり、妙な細かい粒の汗を額にかいて、グッタリしはじめたのです。
頭と額を触るととても熱く、とにかく衣服を緩め、木陰のベンチに横にして、持ってきた麦茶を飲ませ、しばらく様子を見ました。幸い、10分ほどすると、唇や顔に血の気と色が戻り、頭はあいかわらず熱いながらも、妙な細かい粒の汗は出なくなり、会話もできるようになりました。
こんな実体験をしたものですから、暮しの中でも、普段の生活の中でも、これからの季節は気を付けておかないと命取りになるなぁと、つくづく心配になったのです。
熱中症の危険信号とは…
高い体温、全く汗をかかない、触るととても熱い、ズキンズキンとする頭痛、めまい、吐き気、応答が異常、呼び掛けに反応がない、などの状態・症状は熱中症の危険信号です。
では、熱中症になってしまったら…
意識がなかったり、吐き気などで口から水分が補給できない時は、すぐに119番をして、医療機関で点滴などの処置を受けましょう。また、助けが来るまでの間に、自分で出来る処置はしてあげましょう。
① 身体を冷やす
衣類をゆるめる、氷のう、なければ冷えた缶ジュースを代用して、首筋、脇の下、足の付け根など、大きな血管が通る場所を冷やす。また、うちわ、扇風機、クーラーを使いとにかく、身体を冷やす努力をして楽にしてあげます。
屋外の場合は、風通しのよい木陰などに寝かせて、冷やしたタオルなどで身体を冷やし、足を高くして、水分補給をさせます。室内に移動できる場合は、頭や身体を冷やし、衣服を脱がして、足を高くします。
② 水分と塩分を補給する
口から摂取できる時は経口補水液、なければスポーツドリンクを代用して飲ませる。とにかく、熱中症になってしまったら、水だけの水分補給はNGです。
経口補水液とは…
汗をかきすぎた時、下痢、嘔吐、発熱時に飲みます。経口補水液なら、失った塩分を失った分だけ補給できます。スポーツドリンクに比べて塩分はしっかり、糖分は少なめに配合されていますから、失われた水分と塩分を効率的に補給できます。さらに、子供からお年寄りまで幅広く使えます。
経口補水液の飲み方
ガブ飲みはダーメ!少量をこまめに補給しましょう。
経口補水液の摂取目安量
乳児体重1㎏当たり30~50ml、g/日
幼児300~600ml、g/日
学童~成人(高齢者を含む)500~1000ml、g/日
最後に、経口補水液の注意点を!
塩分制限をしている方や透析中の方(腎障害)などは、事前に医師にご相談ください。医師から脱水状態時の食事療法として、指示された場合に限りお飲みください。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士の指導に従ってお飲みください。食事療法の素材として適するものであって、多く飲用することによって原疾患が治癒するものではありません。経口補水液は、消費者庁許可、個別評価型、病者用食品です。という、注意がどこにも書いてあります。
いかがでしたでしょうか。これからの季節は大人も子供も、こまめに水分を摂り十分に気を付けましょう。