グランドオープン!
皆さんは、手元に模型の取り扱い説明書は残っているが、その模型自体がどこに行ってしまったかわからなくなった経験はありませんか?
砂場で破壊され捨てられたガンプラや、爆竹の威力の実験台として散っていったガンプラたちを忘れないために「ガンプラたちの挽歌」として、鎮魂歌を贈るためにも当サイトを立ち上がりました。
第一弾のキットは、手元にある「旧作シヤアズゴック」です
見てください!この男気溢れる「スチロール樹脂のみ」のキットを・・・そして、ランナー付きっぱなしで彩色してある見本図を・・・
この彩色済み見本図で、どれだけの子供が「もう色が塗ってある」と勘違いしたことか・・・
そんな、旧作キットを後発のHGUCキットと勝手に比較してみましょう
両キットとも、対の部品1組を1つと数えているので、実数部品数としては、HGUC・・・A1:24個+A2:21個+B:25個=70個+ポリキャップ13個、旧キット・・46個+爪パーツ差し替え式追加分6個以上のようになっています。この差が開発の歴史と言えますね。
さて、明日からは、本格的に作成記録をご紹介していこうと思います。よろしくお願いいたします。
加筆追記日時: 2015年4月25日
記念すべき「ガンプラたちの挽歌」を開始した2並びの日の記事となります。ガンプラと称されるガンダムのプラモデルは、『機動戦士ガンダム』の初回TV放映終了から6ヶ月後の1980年7月に、「1/144 ガンダム」と「1/100ガンダムが前後して販売開始されたのが初の「ガンプラ」となります。なお値段は「1/144ガンダム」で300円と、当時の男児向け玩具としては超合金シリーズ等と比べて低価格でした。
また、当サイトでも問題としたよーく見ましょう!でご紹介した、ボックスアート(箱絵)にモビルスーツのほかにパイロットが描かれるという、見方によっては異例な問題ですが、それまでの一種のお約束として「キットに付属しないものは描かない」というのが通例だったにもかかわらず、ボックスアート(箱絵)にはモビルスーツのほかにパイロットが描かれいるのですから、「箱絵に描かれているのに、キットに付属しないのはなぜか?」とのクレームや誤解・混乱は少なからずありました。
しかし皮肉なことに、この問題がガンプラのキャラクター性を高めるのに役立ったのですから、分からないものです。ちなみに。1/144スケールでは「量産型ゲルググ」や「ドダイYS」などの一部を除いて、多くのキットの箱絵にパイロットが描かれていましたから、ガンプラの知名度の上昇や、箱絵のイメージイラストとしての雰囲気を前面に押し出す形となったことで、1982年ころにこの問題も収束となりました。
当時は、何かにつけ熱く語られ話題や問題となりながらも、そのうち当たり前となって「ガンプラ」としての地位が確立されて、現在に至っています。
加筆追記日時: 2015年4月25日
さて、このズゴッグという機体はMSM-07という番号で分類されます。そしてこの番号はMS+Mの07番目の機体を表しています。
ちなみにMとはmarineの頭文字で、その意味はラテン語のmare マーレ(=海)から派生したmarinus マリヌス という形容詞を起源に持つ語であり、フランス語のマラン(男性形、marin)およびマリーヌ(女性形、marine)を経由して、それが英語等にも移入され用いられているそうです。また海に関わるものごとを示すための形容詞であり、転義法で「船員」「船舶」などの意味の名詞としても用います。
という訳で、モビルスーツのMS+海用兵器としての分類M+07番機=ズゴッグとなります。1stガンダムのTVシリーズでの登場は、第28話「女スパイ潜入!」で登場しました。
このシャアも愛用した傑作水陸両用機は特に性能バランスに優れ、武装は収束率(表に出ていなくて中に格納出来る度合い、飛行機の車輪などが有名)の高いメガ粒子砲を腕部に備え、頭部からはミサイルを発射することも出来ます。さらに腕先のアイアンネイルは、モビルスーツの装甲もたやすく貫通する能力を持っています。
また、機体は空冷式と水冷式を併用した優秀な冷却装備を有し、機体重量にいたってはゴッグと比べて大幅に軽量化されました。そのことにより、陸上での機動性も陸戦用モビルスーツ並みのスピードを誇りました。
ガンダムのゲームでズゴックで戦ってみると、接近戦での破壊力の凄さに驚かされます。シャア得意の一撃離脱!戦法には、宇宙戦用のゲルググ同様にうってつけのMSといえます。