熱中症とは、どんな症状のことをいうのでしょうか?
梅雨に入ったのに雨が降らずカラ梅雨とか騒がれていますが、いかがお過ごしでしょうか。今回は、暮しの中でこれからの季節に起きる厄介な病気の話となります。
さて、昔は帽子も被らずに炎天下の中で長時間遊んでいると日射病になると言われていましたが、近年ではもっと厄介な熱中症がありますね。なにが厄介かといえば、直射日光に長時間当たっていなくても熱中症になってしまうからです。
でも、孫子が言うように「相手を知れば百戦危うしからず」ですから、今回はそんな怖い熱中症を知り、この夏を乗り切る知恵を身に付けたいと思います。
まず、こうも日本中コンクリートだらけでは、列島全部が焼け石に水状態ですから熱いのは当たり前で、まして電気料金も鰻登りで天井知らずでは、エアコンや扇風機を使った自衛策では、根本的な熱中症対策にはなりません。第一、エアコンを効かせていても熱中症になる場合もあります。
しかし、室内でも野外でも起こる熱中症は死に至る恐れのある怖いものですが、適切な予防法を知っていれば防ぐことができます!
熱中症の危険が増すのはどんな時でしょうか?
それは、梅雨明けなど急に暑くなった時や、さほど暑くなくても湿度が高いかったり、風が弱い時です。
では、熱中症にならないためにはどうしたらよいのでしょうか?
①喉が渇いていなくても、こまめに水分を摂りましょう!
普段の水分補給は水またはお茶で十分です。特に小さな子供は新陳代謝が活発なので、スポーツドリンクなどを摂取すると、栄養過多や虫歯の原因となります。
また、お年寄りはトイレに行くことをおっくうがり、水分補給を疎かにしがちなので、喉を潤す程度で結構ですから、回数を多くこまめに水分を摂りましょう。
間違えてはいけないのは、アルコールの摂取は水分補給にはならないことです。逆にアルコールで水分補給をすると、それ以上の水分がその後に、尿として体内から失われてしまいます。「アルコールは水分を奪う!」と覚えておきましょう。
②暑さに備えた身体作りを心がけましょう!
暑くなる前から、ウォーキングや散歩で適度に身体を動かし、汗をかく習慣をつけることで、暑さに強い身体を作ることが出来ます。2週間ほどで身体が暑さに慣れます。
③暑い時の運動は、こまめに休憩をとりましょう。
気温が30度を越える時は、15分に一回の休憩が理想的です。また、子供は身長が低く、大人よりも地面に近いので、より高温環境に居ることになりますので、体温調整が未発達な子供は、大人が注意をして気を付けてあげましょう。
そして、最後に注意!!
ペットボトル症候群
数年前から増えている急性の糖尿病のことをいいます。
暑い季節にジュースや炭酸飲料で水分補給をすると、糖分の摂り過ぎで起こります。ただし、たくさん汗をかいてしまった時や下痢嘔吐が続く時などは経口補水液を、なければスポーツドリンクを代用し、水分と塩分を補給しましょう。こんな状態の時は、水やお茶で水分補給をすると、かえって身体がだるくなることがあります。経口補水液は電解質と糖質の配合バランスを考慮してありますので、状態に合わせて効果に使い分けましょう。
いかがだったでしょうか。これからの季節、特に恐い熱中症のお話でした。参考にしていただき、この暑い夏を乗り切りましょう。