セミで地球の状態が分かる?
夏のロンドンオリンピックが終わりました。
テレビのチャンネルをかえると、何処を観てもオリンピック一色で、消費税をはじめとする、ドサクサ紛れの法案採決の様子などは、ほとんど放送されていませんでした。姑息というか、悪どいというか、汚いというか・・・政治家と官僚と経団連をはじめとする財界が、火事場泥棒も顔負けの所業を、平然と行えていまうのが、今の日本の姿ですね。差し詰め 「原子力ムラ」も小さく見えてしまう「日本国ムラ」といった所でしょうか・・・
そんなどうしようもない日本の中で、息子がオリンピック中継を見るたびに、「今やってるのは、ドンドンオリンピックだよね!」と言ったかと思えば、「なれしこジャパン願張れー!」と叫んでいるのが、今の我が家の姿でした。
wikipedia を使って、昔懐かしい蝉(セミ)の勉強
近年、セミの鳴き出す順番がおかしい・・・と感じます。いきなり各種一斉に出てきて鳴き出しているように感じます。昔は、アブラゼミが最もポピュラーなセミでしたが、南関東や北陸ではクマゼミが北上して増加 しており、茅ヶ崎では特に急増しています。
クマゼミは元々、九州などの温暖な地域に多いセミで、本州では珍しいセミでした。しかし、2002年に茅ヶ崎中央公園を中心に、市内の様々な所で大発生が確認され、2008年には過去最多のクマゼミの抜け殻が採取され、さらに昨年2011年には、2008年の記録が大幅に更新される状態となりました。湘南地域だけでなく、近隣地域でも急速にクマゼミの増加がみられており、太平洋側におけるクマゼミの最前線は、現在、横浜の関内駅周辺ということになっています。
wikipedia.クマゼミ wikipedia.ニイニイゼミ
私が、毛糸のヒモを通したラジオ体操の出欠表を首からかけて、皆勤賞の文房具欲しさに、毎朝、近所の神社に休み無く通っていた頃・・・そう、今から40年以上前の私の子供の頃は、7月の中旬にカミナリを伴なった嵐が来て、梅雨明けを告げ終わると、台風一過のように一気に夏空が現れて、7月20日頃にまず「ニイニイゼミ」が鳴き始めました。
この「ニイニイゼミ」は、体長2~3cmと小さく、鳴き声もそれほど大きくないうえに、体の色が地味な迷彩色仕様なので、結構、捕るのが大変でしたが、まだまだこの後に他の種類のセミが出てくるので、この時点ではテンションはまだ低めでした。
wikipedia.アブラゼミ wikipedia.ミンミンゼミ
7月下旬になると、大量の「アブラゼミ」が発生します。どこを見ても「アブラゼミ」・・・家の網戸、軒先、つかまれる所さえあれば、どこにでもいました。ですから、この「アブラゼミ」を捕まえて、セミ捕りの腕前を上げる努力をみんなしていました。小さな虫かごにごっそり入った大漁の「アブラゼミ」を、夕陽に向かって一気に逃がすと壮観でした。宿題もそっちのけで・・・
そしていよいよ8月上旬には、本命の「ミンミンゼミ」の登場です。なんと言っても、鳴き声も体も大きくて、それでいて羽根が透明で、体にグリーンのメッシュが入った姿の人気度は、「カブトムシ」のオスにも匹敵します。ちなみに、「アブラゼミ」は「カナブン」でしょうか。
wikipedia.ツクツクホウシ wikipedia.ヒグラシ
8月中旬のお盆の頃になると「ツクツクホウシ」(ツクツクボウシ)が出てきます。「ライネスコーヒーキャンディー」のように体が細長くて、「ミンミンゼミ」のように見栄えのする姿で、西川のりお師匠のように鳴きます。
鳴いている最中に、stealthy footstepsで近づくと、気がついた時点から急に鳴くスピードが早回しになり、一応区切りまで鳴き終わってから逃げるという、大変行儀のよい男らしいセミです。他の昆虫でいえば「タマムシ」でしょうか。
そして、8月半ばを過ぎて、宿題がいよいよヤバくなった頃に鳴くのが「ヒグラシ」です。このセミは、そのへんでは鳴かず、樹木が深い所で鳴くので、余計に鳴き声が樹木の中で「カナカナカナカナカナ・・・」と響き渡り、「あぁ・・・夏ももう終わりだなぁ・・・あーあっ、宿題どうしようかぁ・・・」とイロイロと気づかせてくれる、とても有り難いセミです。
セミ捕りにGO!
息子が「セミ捕り、セミ捕り!」とうるさいので、昔とった杵柄を見せようと、40年位ぶりに近所の神社へ出掛けてみました。神社に到着すると、興奮した息子が大声で「セミがいたよぉー!」と叫んで走りまわるため、樹木の低い所にいたセミはみんな逃げてしまう始末・・・
そんな神社の地面に目をやると、かなりの数の穴が空いていました。これはセミの幼虫が6~7年経って地中から出てきた後の穴です。ただし、総ての穴が空っぽという訳ではなく、中には幼虫が外の様子を見ただけで、また戻って中にまだいる場合があります。子供の頃、そんな時は荒っぽい方法ですが、この穴に水を入れてセミの幼虫が苦しくなって、出てきた所を捕まえて幼虫の観察をしました。
何とか願張って、セミ捕りは30分ほどで10匹くらい。ミンミンゼミも2匹ゲット出来ました。また、茅ヶ崎中央公園一帯でないと、クマゼミはいないようで、神社はアブラゼミばかりでした。
ある程度神社をひと回りすると、セミたちもチャンと学習能力があるようで、虫捕り網が届かない樹の上のほうに避難して鳴いています。にもかかわらず、うちの息子は「あっ、あそこにいるよぉ!捕って捕ってぇ~!」と樹の上のほうを指さして、無理難題を突き付けます。仕方なく、網の高さが届かないから捕れないことをやってみせて説得し、「ほらね、捕れないから帰ろうね」と、帰路につくまで10分以上かかりました。セミ捕りより、お前の世話のほうが大変だよぉ・・・
ちなみに、こういう時は履いている靴やサンダルを、高い所に居るセミに目がけて投げ上げて、樹に停まっているセミを追い払い、次に少しでも樹の低い場所に停まることに期待する、ギャンブル的な方法を子供時代はやっていましたね。そういえば、小石を沢山投げつけた馬鹿たれのせいで、小石が雨のように降ってきたこともありましたっけ・・・
捕獲したセミを持ち帰ると、おいしいお土産に飛びつくかのように、家で待機していた娘が強引にセミを奪い取って触りまくり、負けじと息子も触りまくっていました。
そんなに触っていたらセミが弱っちゃうし、家の中でセミが逃げて飛び回ったら、お父さんが(妻に)怒られちゃうよぉ・・・妻から可哀想だから早く逃がすように指示が出たので、バイバイ~と逃がしてあげました。メデタシメデタシ。
編集後記
最後まで、お読みいただきまして、ありがとうございました。
なんか、気力・体力が不調でブログ更新も休んでしまいましたが、気持ちを入れ替えてボチボチとまた始めました。ホント、こんな事ばかりじゃあねぇ→→→
未だに収束しない福島原発では、福島第一原子力発電所4号機のタービン建屋1階から、高濃度汚染水4.2トンが漏れているのが発見され、1立法cmあたり7万7000ベクレルの放射性セシウムが検出されたと報道されました。事故前では、環境に放出が許される基準は1立法cmあたり0.09ベクレルや0.06ベクレルと言われていたそうですが、殆んど報道されない所をみると、いまやこの程度の汚染は慣れてしまった証拠でしょうか。
「やっぱり漏れた」+「垂れ流した」=「漏れた事にしておこう」ではないか?だって、4.2トンも高濃度汚染水が漏れてから気付くって・・・考え過ぎでしょうか。こうやって「漏れた」を繰り返せば「廃棄処理」をしなくて済むので、コスト削減の一環となってしまいますね。最後に、漏れた場所が、原子炉建屋やタービン建屋ということは、その場所には猛烈な放射能汚染水が満ち溢れているんでしょうね。
確かに順番はそうですね。
ニイニイゼミっていましたよ。
そろそろヒグラシが鳴くころでしょうか?
クマゼミはまだこちらでは出現してないようです。
あっ、でも港区で聞いたことありますよ。
あのシャン、シャン、シャンという鳴き声は独特ですもんね。
クマゼミ前線が上がっているというのはこれも温暖化のせいでしょうね。
MIUMIU 美雨さん、こんばんは。いつもコメントをいただき、ありがとうございます。先日、別の公園でセミ捕りをしたのですが、アブラゼミ9とミンミンゼミ1でした。例の如く、持って帰って妻に怒られて、逃がすという、いつものパターンでしたが・・・昨年以降に生まれた、7年後のセミの成虫に、異変が無いことを祈りたい気分です。最近では、夏暑く猛暑あり、冬寒く降雪あり、春と秋があっという間で、四季の移り変わりの風情を、やんわりと楽しんで感じられない上、気候が激しくなったせいか、人間の内面にもそれが影響していると感じる、なんだか感じ方の違いに違和感を覚える、今日この頃です。