ガンプラじいちゃんの挽歌Ⅱ

じいちゃんのガンプラギャラリーⅡ

前回、紹介しきれなかった「お義父さんのガンプラギャラリー」の続編です。

じいちゃんは、こちらから伺ったクリスマス会とお正月以外は、なりを潜めているので、持ち帰ったガンプラかお城の模型を、密かに作っているようです。 そんなじいちゃんが、孫のためとボケ防止のために作って、狭い我が家に置いていった、(注訳:あくまで、元々は私の積んどく模型でした。)ガンプラをはじめとする、まだ、辛うじて原形を留めている模型たちを、ご紹介いたします。

1/100 MG RX-79(G) Gundam Ground Type (陸戦型ガンダム)

陸戦型ガンダムは、OVA版「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」に登場する、地球連邦軍のモビルスーツです。

このキットは、未開封のMGで、私が手を付けていないガンプラでしたので、じいちゃんも、気分良く作ることが出来たようで、ガシャガシャ動かして、孫に説明をしながら見せた後、鼻唄交じりに、夕闇に消えて行ったそうです。

⑥P1060806

コクピットには、未塗装の全身真っ白な「シロー・アマダ」か、「テリー・サンダースJr.」が乗り込んでおり、今回の製作の成果を物語っています。

コクピットを指さし、「ここ開けてごらん」と、孫に自慢していたそうです。ちゃんと「ガンダムシール」も貼ってありますね。昔、タンスによく貼った「ハリスの風」や「鉄人28号」の、ガムの包み紙のシールみたいに、指紋で汚れて、曲がってますが・・・油絵みたいに、離れて見れば、なんとかなっていますか・・・

⑬P1060815

「で、でも・・・ちょ、ちょっと待って下さい(山本さんではなく)お義父さん・・・」

ポーズをとらせようとしたら、昔の富山の父方のばあちゃんみたいな「行商のおばさん」の様な、荷物を背負ったポーズが限界みたいなんですけどぉ・・・

9P1060809.jpg 10P1060807.jpg

な、何かが、何かが変だなぁ・・・「うっ・・・ヒザが・・・」、今度は、先の「デナン・ゾン」みたいな、腰アーマーが前後逆じゃなく、「膝関節パーツ」が前後逆になっちゃってますよぉ・・・

恐ろしいほどの工作技術です。「ビグザム」みたいに圧倒的です。こんな、組み立て方法があるとは、また一つ「ガンプラ」の楽しみ方を、勉強させていただきました。

11P1060814.jpg 12P1060818.jpg

今回も、治したいけど見なかった事にして我慢します。その代り、近い将来にたぶん壊れるだろうから、その時はちゃんとジャンクパーツとして、利用しようと心に誓い妥協しました。

7P1060811.jpg 8P1060820.jpg

今回は、かなり気分が良かったのか、空き箱を加工して、収納できるようにようにして、我が家に輸送されました。

特製の秘密基地付きです。今日現在、まだ原型を留めています。子供たちも、じいちゃんが気合いを入れて作ったことが分かるようで、次にご紹介する「ジム」と比べると、扱いが丁寧な気がします。

1/100 旧キット RGM-79 GM (量産型ジム)

「やられキャラ」では、「ピラニア軍団」の次に超有名な「ジム」です。

ジオン軍で言えば「ザク」にあたります。でも、Mっ気たっぷりに、好きでやられている訳ではないと、思います・・・たぶん・・・。が、戦闘シーンで「ここで出て行ったら、ガンダムだろうと、やられちゃうでしょ、わざとやれらに行ってるのか?」と言いたくなる、絶妙なタイミングとシチュエーションで、敵に向かって、果敢に突っ込み、簡単に破壊されてしまう姿は、さしずめ、①自虐ネタをやってるのに笑いが取れないが、なぜか憎めない、本当は、笑いを取っているんだが、自虐ネタは、今の世の中では、悲惨な事件や事故が多すぎて、声を出して、笑えない部分があると思うので、お気の毒だなぁと感じてしまう芸人、「ダンディ坂野」か、旧芸名「バッテン江頭」こと「江頭 2:50」を、彷彿とさせます。

P1070041.jpg P1070042.jpg

また、②昔懐かしい、「大都会」や「西部警察」の刑事ドラマで、出てきた瞬間、「この車は絶対に、壊すよなぁ」と、小さな子供が見ても、バレバレで分かってしまう、すごく旧式の型で、他に登場する車両から浮いてしまっている、「旧型セドリック」や「旧型グロリア」が、「ほらねやっぱり壊した!」と、言われてしまうことに、通じるものを感じます。

1/144 旧キット MS-06 ZAKU (シャア専用ザク)

こう見えても、「泣く子も黙る筈のシャア・ザク」です。

でも、お菓子のオマケではなく、ちゃんと単体で、ガンプラとして売られています。ただし、「シャアの人形」は付いていないので、よい子の皆さんは、何回も騙されないように注意しましょう。

このガンプラは、男気溢れる、旧型キットらしく、モノアイだろうと、マシンガンだろうと、何んでもかんでも、全てが文字通り「赤一色」です。

例のごとく、「色はお父さんに、塗ってもらいなさい」と、ありがたいお言葉を、子供を通して聞きました。

P1070039.jpg P1070040.jpg

パーツ同士を挟む、原始的、簡単な組み立て方法なので、接着剤がはみ出ると、関節などの可動部分が動かなくなります。でも、じいちゃんは瞬間接着剤で、いとも簡単に持ち帰らずに、孫の目の前で組み立てたそうです。

その反動からか、よーく見ると瞬間接着剤の影響で「干し柿」のように、白い粉を吹いているように見える部分があります。

でも、子供にとってはこのレベルで十分のようで、外で「ママゴトごっこ」にガンプラを使う時には、1/144サイズは小さ目なので、子供の相手役には、うってつけだそうです。

それにしても、「シャア」を子ども扱いするとは・・・恐るべし子供たち・・・

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です